雪と澱

行き場の無い言葉たちに。

短歌・3月

気が向いたので投稿する。

 

連作にチャレンジだ。

 

どうでもいいけど最近イマジナリー・ガールフレンドが心にでしゃばってきた

 

 

 

 

ぼくらのところ

 

肩寄せる間を駆けた春の風「愛って淡い緑色なの?」

 

「君」以外の二人称がほしい。そしたら君を君と呼びたい

 

ぼくたちは妙に静かで……「天久保公園」音になってく

 

ぼくらもう二年生なのか君の髪つくばの水の匂いがした

 

朝が来て暖色灯を消したからよりよるのいろぼくらのところ

 

それぞれの孤独たゆたうぼくたちの静かの海に水はないらしい

 

君がいた暗がりの部屋の真ん中のすっぱいビール。すごく悲しい。

 

この空をきみに教えるなら一語「ゆううつ」以外に何もいらない

 

雨の日の君のほおほどの柔らかさ。ケーキをつくった。一人で食べた。

 

「あの頃は幸せな日々を信じてた」「そうだね、ぼくら、」月の裏にて